
フリーターをずっと続けているけど、このままでも大丈夫かな・・・。

親や周りの友達から、そろそろ就職した方がいいんじゃないって言われるけど、フリーターで後悔することってある・・・?
こんな風に悩んでいませんか?

この記事は、自身がフリーターから正社員になって社会人10年、キャリアアドバイザーとして8年で3,000名以上の就職サポートをした経験のある私が書いています。
この記事では、フリーターのままだと何が問題なのか、不安な人は結局どうしたらいいのかについて解説しようと思います。
読むことで、フリーターをつづける本当のリスクと、もし就職を考えているなら何をどうしたらいいのかが分かるようになりますので、ぜひ最後まで読んでください!
何も考えずに相談してしまうと、デメリットが発生することもありますが、注意点やコツを知った状態でエージェントを使えば、自力では内定を勝ち取れないホワイト企業や大手への就職も可能です。
エージェントをうまく活用するためのすべてをまとめた記事を用意していますので、効率よく・納得感のある就活を成功させて、安定の社会人生活を手に入れてください。
フリーターのままだと、何が問題なのか
まず、最初にフリーターのままでいることのリスクについて解説します。

私自身、楽しいフリーター生活を送っていたこともあり、いっそこのままでいいんじゃないかって思っていました。
だからこそ、リアルな内容をお伝えしたいと考えています。
いざ就職したいと思った時に、仕事が決まらないリスクが高い
いきなりですが、残酷な現実があります。
フリーター生活を続けていると、正社員への就職がどんどん難しくなります。
なぜなら、正社員の募集要項には「実務経験」や「専門知識」が求められることが多く、アルバイト経験ではそれを満たせない場合がほとんどだからです。
実際、フリーター期間が長くなればなるほど、正社員就職が難しくなることは統計的にも分かっています。

労働政策研究報告書No.213 『大都市の若者の就業行動と意識の変容』|労働政策研究・研修機構(JILPT)内P128より、筆者作成の表
引用:”大都市の若者と就業観に関する調査” https://www.jil.go.jp/institute/reports/2022/documents/0213.pdf#page=136(参照:2025年1月14日)
また、フリーター期間が長引くと、「なぜ今まで正社員にならなかったのか?」という質問を面接で受けることになります。
もし、明確な理由がない場合、採用担当者に「責任感や計画性がない」と見なされてしまい、不採用になることも、非常によくある話です。
実際、私が過去に支援させていただいたAさんは、飲食店のアルバイトを5年していました。
やりがいや楽しさを感じながらフリーターを続けていましたが、彼女ができたタイミングで将来を考えなおし、正社員になるべく就職活動を開始したようです。
その中で特にむずかしさを感じていたのは、経験不足や計画性の欠如を指摘され、何度も書類選考や面接で落ちてしまうことでした。

フリーター期間が長くなればなるほど、面接対策も大変になるのは避けられない現実です。
採用担当者の視点も踏まえたうえで、フリーターが面接でよく聞かれる質問と対策方法についてまとめた記事がありますので、あわせて参考にしてください。

スキルがつかない、収入が上がらない、休めないの3重苦に陥る
フリーターのメリットとして、働き方や仕事内容が気楽であるのは大きいですよね。
ただ、これがフリーターのデメリットやリスクと直結しています。
なぜなら、専門性や責任感のある仕事は、正社員に任せる会社が圧倒的に多いからです。
例えば、レジ打ちやデータ入力など、フリーターの仕事は、比較的単純で繰り返しの作業がメインです。
これらの仕事は確かに気楽ではありますが、就職に役立つスキルや知識を得ることは難しいでしょう。
収入を上げるためには、世の中が求める分野の中で、スキルや知識を身に着けることが必要になるので、そのままだと収入もなかなか上がりません。
そのうえ、病気やケガで働けなくなった場合、収入が途絶えるリスクが高く、気持ちとしても収入としても非常に不安定な生活を送り続けることになります。

一緒のタイミングで学校を卒業した友人は、正社員で安定した生活をしながら積み立てNISAや毎月の貯金ができているのに、自分はそれができないとかってなると、メンタル的にもしんどいですよね・・・。
(体験談)AIの進化で仕事がなくなっていく
コールセンターや製造のアルバイトは、フリーターで始めるうえで時給が高いことが多いので、比較的人気のあるお仕事です。
実際、それらのお仕事についていらっしゃる相談者様とお話しすることもありますが、最近耳にすることが増えたのは、AIがどんどん発達している中で、自動化が進み、人員整理(リストラ)をしている企業もあるってことです。
たとえば、とあるコールセンターでは、すでに自動のチャットや音声で対応することになったので、部門の人数を半分にすることもあったようです。
はたらく人からも、採用担当者からも耳にする内容なので、現実起こっていることです。

ここまで読んで、今がよければそれでいい!って人もいるかもしれませんが、もう一つ重要なことがありますので話を続けます。
30歳以降の人生が、非常に厳しくなる
10代後半や20代前半の人だと、想像が難しいと思いますが、フリーターのままだと30歳以降の人生が非常に厳しくなることは、実体験からも断言します。
なぜなら、20代のうちに正社員として仕事をした経験がない、何か一つでも自分のスキルはこれだと言える状態がないまま30歳を過ぎると、正社員への就職や転職は無理ゲーと化し、選択肢が一気になくなってしまうからです。
もし、30歳以降で就職を実現しようと思えば、即戦力として企業から認められる経験や実績が必要になりますが、アルバイトだとそんな経験を積むことは不可能ですので、就職における選択肢はほとんどなくなります。
結果として、フリーター生活を続けざるを得なくなる可能性があり、そのあとの人生ずっと同じような働き方になってしまうわけです。
私は30代以上の方の就職・転職支援もさせていただいていますが、正社員としての経験やスキルを身に着けることができないまま30歳を過ぎてしまうと、ご紹介できる求人はほとんどないケースが多く、悔しい気持ちになることも少なくありません。
また、同窓会などに参加した際、正社員として活躍している同級生と比べ、自分だけが経済的にも経験としても「おくれている」と感じる場面も増えるでしょう。

フリーターのまま30歳になってしまった人が、就職できないって話ではありませんが、人気がなく条件もよいとは言えない求人がメインになります。
フリーターのままでいるリスクと、どう向きあえばよいか
ここまで読んで、フリーターのままではまずいなと感じている人もいると思いますので、ここからは対策についてお伝えします。
一時でも早く就活を始める
結論、いますぐに就活を始めましょう!
すこしでも早く行動することで、将来への不安やリスクを解消することができます。
逆にいえば、フリーターの就活は開始が遅くなればなるほど、不安やリスクは大きくなります。

就活はすこしでも早い時期から、正しい順番とやり方で進めれば、自分に合った会社で働けますよ。
資格取得に励む、職業訓練に行くは悪手
まず、フリーターが正社員就職を実現する際に、やってはいけないことからお伝えします。
それは、資格の勉強や職業訓練校に通うことです。
なぜなら、フリーターや既卒の状態で応募できる会社で、資格が必須になったり、資格を持っていて優遇されるケースはほとんどないからです。
無駄になるとは思いませんが、就職を成功させるって意味だと、コスパが悪いと言わざるを得ないです。
たとえば、簿記2級やMOS(マイクロソフトのソフトに関する資格)は有名ですが、それが就職活動で優遇されるケースを見たことは、私はないです。

採用担当者にもインタビューしましたし、実は私自身採用面接も担当しましたが、資格を持っているから面接での印象がよいってことは無いですね・・・。
それよりも、就職への覚悟や熱意、印象の良さが面接の結果に影響します。
もちろん、応募する仕事で必要な資格であれば、取得に向けて学習をするのも有意義だと思います。
ただ、そんな場合でも、資格を取ってから就活をするのではなく、学習をしながら就活をするのが正解です。
例えばIT業界だとITパスポートや基本情報技術者などの資格を持っていることで、勉強してきたこと自体を評価してもらえることはありますが、それなら資格は入社までにとる予定ですと伝えてしまえばOK。
実際、資格を持っているから採用しますって言われたことは、過去支援させていただいた相談者様のケースでは一回たりともありません。
改めてになりますが、フリーターや既卒の就活は、正社員として働く熱意や意欲を見られています。
それを示すには、一時も早く選考に参加することが有効なんです。
では、何から始めたよいのか、あらためて解説します。
自己理解からすべては始まる
フリーターや既卒、いや全ての就職や転職を考えている人は、自己理解から始めましょう。
なぜなら、自己理解ができていないと、方向性が決まらず、求人サイトや会社のホームページなどを見ても、迷い続けることになるからです。
情報がたくさんあるのは、べんりなことであると同時に、選択するための基準を持っていない人にとっては害になることもあります。
もしかすると、あなた自身も、あなたのまわりにも、ずっと迷っている人がいるかもしれません。
それは自己理解ができていないから、選択するための基準をもっておらず、情報を見ても良し悪しの判断ができないためです

自己理解は、自分の強み・価値観・情熱を知ることから始まります。自分が働く上で大切にしたい条件をしぼりましょう。
全部叶えることができれば理想なのですが、経験や実績がない今の状態だと難しい可能性が高いので、お給料・勤務地・仕事内容・お休み等から一つ選んでください。
自己理解については、下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ちなみに、自己理解については一つ注意点があります。
それは、完ぺきにする必要はないってことです。
自分のことを完ぺきに理解するなんて不可能ですし、やる必要もありません。
ある程度の理解で大丈夫なので、できればすぐに次へ進んでいきましょう。
進んだり、実際に社会人経験を重ねる中で、自己理解はどんどん深まっていくものです。
今回の就職が人生最後なんてことは、終身雇用制度が崩壊した現代ではありえないので、必要なタイミングで、その都度自己理解に取り組んで、方向性を再検討・調整するのが正解なんですね。
自己理解ができたら、すぐに応募
さて、ここまでできたら求人を探して、すぐに応募しましょう!これにつきます!
なぜなら、応募してみないと結果は分かりませんし、実際に企業の反応を見て、自分も企業を見てわかることがたくさんあるからです!
求人の探し方については、下記の記事でくわしく解説していますので、チェックしたうえで取り組むことをおすすめします。

フリーターからの就活は、転職エージェントを使わないと損
フリーターから、自分に合った会社で正社員就職を考えているなら、エージェントも使っておかないと損です。
なぜなら、自分だけで応募すると、書類選考や面接の結果が厳しめになることが多いからです。
実際、自分だけでは内定がもらえないような大手だったり、ホワイトな会社への就職も視野に入れているなら、絶対に使った方がよいでしょう。
上記をふまえたうえで、フリーターや既卒の方がエージェントを賢くつかって就職活動を成功させるために、よいエージェントの見極め方について触れておきます。
転職エージェントの利用は完全無料、いつでも利用中止することもできますので、気軽につかいましょう。
転職エージェントを使って就活をして、内定が出たらその企業で働かないといけないんじゃないですかって言われることがあるのですが、それは全くないです。
違うなと思えば辞退すればいいだけで、本当によいエージェントならそこ含めて相談に乗ってくれますよ。
よいエージェントの見極め方4選(実体験から断言)
私自身、エージェントとして働いていました。
その実体験を踏まえたうえで、どんなエージェント(担当者)がいいのか、見るべきポイントを4つあげておきます。
時間を守る
遅刻してくるエージェントは、論外です。
一時が万事で、雑な対応をしている可能性が高いでしょう。
これは私がエージェントをやっているときに、最も気を付けていたことの一つでもありますが、時間を守らない担当者は変更するか、その会社の利用はさけた方が無難です。
レス(返信)が速い
何かしら問い合わせをしたときに、返信が遅いエージェントは信用できないでしょうし、不便です。
ただ、夜間(20時以降)とかは返信できなくても普通というか、責めるようなことではありません。
話を最後まで聞いたうえで、自分も気づいてなかった可能性まで提案してくれる
話しを聞いてくれるのは当然のことなのですが、提案までしてくれるエージェントは多くありません。
だいたいの担当者は、話を聞いて、希望する条件の仕事があるとかありませんとかで終わっちゃいます。

「○○さんなら、この仕事や会社がおすすめです」みたいな形で、しっかり納得できる理由をセットで教えてくれるエージェントなら、信用してみる価値は大いにあります!
良いも悪いも、選考結果とその理由を詳しく教えてくれる
書類選考や面接の結果が、いい方向でも残念なものでも、ちゃんと理由を教えてくれるエージェントは信用できます。
逆に、企業から聞けていませんとか、教えてくれませんでしたというような対応の場合には、担当者のレベルが低いか企業側との関係が良好ではないため、あまりよいエージェントとは言えないでしょう。
もし、どうしても聞けなかったり、聞いたとしても教えてくれなかったとしても、エージェントという就活のプロとしてはどう考えているのか意見をくれる人なら、信用してもいいと思います。
ここまでの内容をふまえたうえで、フリーターにお勧めできるエージェントや、使うときのコツについてまとめた記事を貼っておきますので、あわせて参考にしてください。


リサーチや選定など、30時間以上かけて用意した渾身の記事ですので、心から納得いく正社員就職を実現したい方のお役に立つ内容であることを約束します。
まとめ
フリーターのままでいると後悔する可能性が高いことと、将来が不安なフリーターはどうしたらよいのかについてお伝えしました。
・仕事が決まらない、スキルがつかない、収入が上がらないの3重苦に陥る可能性がある・AIの進化で、フリーターの仕事がなくなっていく
・30歳以降の人生が、非常に厳しくなる
フリーターの就活は、遅くなればなるほど不利になりますので、将来が不安だと感じている方はいますぐ行動を起こしましょう!
就活がうまくいくことを、心から応援しています!
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